上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
大阪の中心に横たわる全長930mの巨大建築。繊維卸店街やショッピング街などが入り、事務所も多く入居する。上に高架の大阪市道(築港深江線)と阪神高速道路が積み重なり、地下には市営地下鉄中央線が走る。
土木と建築が融合した迫力、条件を反映した有機的形態の現代性、そして歴史的な意義。前の2つは「ドコノモン100選」(日経アーキテクチュア連載)第4回で触れたので、字数の関係で削った歴史的な意義について、ここで補う。
有楽町界隈の東京高速道路は、それ自体は「建築」ではない。しかし、船場センタービルは「建築」である。しかも、高度成長期が達成した最高の成果の一つだと感じられる。ジードルンクやプローラやオビュ計画やメタボリズムといった、建築と都市の垣根を越えた巨大開発の系譜に連なる。
もちろん、それは70年代以降、一般には非人間的とみなされるようなものである。そうした巨大開発が半ば必然的に招き寄せるビューロクラシーを考えれば、船場センタービルの建設によって「大阪市開発公社」が設立されたことを現今の問題に短絡させられなくもない。
しかし、そうしたことを越えて、船場センタービルは20世紀の建築/土木の達成ではないか。それが大阪に存在していることも重要だと思う。万博と並んで、高度成長期の大阪の位置づけをあらわしている。
1970年という区切りの年の竣工というのが、これが高度成長の総決算であることと、竣工時から冷遇されてしまったことと重なっていて、出来過ぎなくらいの逸品。
もっと評価されても良いのでは?

*下の写真をクリックするとgoogleマップに飛びます。
  
Secret

TrackBackURL
→http://kntkyk.blog24.fc2.com/tb.php/99-26316982
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。