
建築家・吉田鉄郎の設計で1931年に東京駅前に竣工した東京中央郵便局。その存続を願う「東京中央郵便局を重要文化財にする会」は、4月8日付けで日本郵政株式会社社長西川善文氏と総務大臣増田寛也氏宛てに東京中央郵便局を重要文化財に指定して欲しい旨の要望書を送付した。
奇しくも同時期、吉田鉄郎が手がけた千葉県千葉市の検見川送信所についても、文化財指定をテコとした保存への動きが高まっている。
東京の顔としてつくられ、行き交う多くの人の思い出に刻まれた東京中央郵便局。日本最大の送信所として建設され、廃墟となった今、新たな地域の顔として認識されつつある検見川送信所。
かつて「帝国」の中央と前線を結ぶ役割も担わされた2つの最先端コミュニケーション施設は、やがて戦後の発展の礎ともなった。では、次は? 蓄積を消尽してしまう貧しさか、解釈の可能性を気前よく未来にとっておける豊かさか。いまの日本はどこにいるのだろう?
◯東京中央郵便局に関して
東京中央郵便局を重要文化財にする会
2008年4月8日の「建築浴のおすすめ」記事
◯検見川送信所に関して
検見川レイディオ
2008年2月24日の「建築浴のおすすめ」記事
2008年2月23日の「送信所ナイト」の動画

