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問題:この中で、屋根に植物が生えていないのは、どれでしょう?
(1) ヒヤシンスハウス
(2) タンポポハウス
(3) ニラハウス
(4) ケヤキハウス

正解は、(1)と(4)。今日は、そのうちケヤキハウスを訪れた。
((1)ヒヤシンスハウスについてはこちらの記事を参照)
JR駒込駅から徒歩2分という好立地に建つ賃貸住宅。
取り扱うは、タカギプランニングオフィス。
とくれば、いわゆる「デザイナーズ・マンション」なのだが、
行ってみると、予想は裏切られるにちがいない。
手の跡を残したクリーム色の左官壁。
入口近くの集会室は和風で、古材の色合いも風流だ。

ケヤキハウス入口

この地に初めてお邪魔してから、もう5年近くになる。
当時所属していた中川研究室に、建物の歴史的価値について問い合わせがあり、
大学院生とともに、実測調査や研究フォーラムなどの活動を行ったのだった。
設計者は、バウハウスへの留学で有名な山脇巌(1898~1987)。
1954年に住宅が、60年に離れが建てられた。
山脇巌の戦後の活動は、それまでほとんど報告されていなかったので、
研究で判明したさまざまな事実に、胸躍らせたものだった。

その住宅を取り壊し、新たなマンションを建設するということになった。
困難な課題に挑んだ建築家は薩田英男さん(薩田建築スタジオ)正田亨さん(マヌファット)
オーナーの意向を受けて、山脇巌の妙(奇妙?、絶妙?)な
和風感覚を引き継べく、積極的に古材の利用に努めた。
欅の木も植替えられた。
大木なので少し心配だったのだが、1年たった今、
すっかり根づいて、青々とした葉を茂らせている。
欅は、山脇がもっとも好きな木だった。
自身の論集を『欅』と名づけるほどに。

今回は「十月祭」というアート・音楽・講演会の催し。
応接間と茶室を再現した集会室を会場に、
建築とアートのコラボレーションが素敵だった。
例えば、銀のチェックの壁紙に、図太い梅の床柱
(裏に穴を開けて電球を仕組んでいる)の茶室には、
アラン・ウェスト氏のニューウェーブ掛け軸。
奔放な「日本」が拮抗している。

ケヤキハウス内部

この家を建てたオーナーは芸術に造詣が深く、
特に篆刻のコレクターとして有名だった。
日本大学芸術大学の教授を長く務めた山脇巌とも、友人の関係だった。
建物の形が変わっても、総合芸術としての建築という意味合いは、
この地に脈々と息づいている。
こんな建て替えならば、構わないと思うのだ。
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