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昨年、日本建築学会に立ち上がった「建築アーカイブズ小委員会」(主査:鈴木博之、幹事:山名善之、倉方俊輔)の2006年度の成果を発表する公開委員会が3月21日に東京大学で開かれる。
内容はこんな風。

建築アーカイブズポスター

日本建築学会 建築アーカイブズ小委員会 公開委員会
「日本におけるアーカイブズの構築に向けて」

近代日本の建築家に対する関心が広く持たれるようになった今日
建築関係の資料を収集する機関の必要性が認識され始めてきた
「建築アーカイブズ」は、いかにして構築されるのか?
活動の先端にいる研究者が取り組みを報告、今後の展開に向けた討議を行う

日時:2007年3月21日(水) 14:00~16:30
会場:東京大学工学部1号館第15号教室
参加費:無料
定員:100名(当日先着順)

<プログラム>
■主旨説明
倉方俊輔(建築アーカイブズ小委員会幹事)

■海外からの報告
ピーター・ズルツァー(シュツットガルト工科大学)
「ジャン・プルーヴェ・アーカイブズの構築を通して」

■国内からの報告
鈴木博之(東京大学 建築アーカイブズ小委員会主査)
藤岡洋保(東京工業大学 日本建築学会建築博物館資料収集小委員会主査)
竺覚曉(金沢工業大学 金沢工業大学ライブラリーセンター館長)
  司会:山名善之(東京理科大学 建築アーカイブズ小委員会幹事)

主催:日本建築学会建築アーカイブズ小委員会


当日は、この1年間の活動成果である報告書(A4版、134頁)を配付する。
目次は下記の通り。「はじめに」の文章も掲載しておく。
建築アーカイブズの実際に最も詳しい中原まりさんの文章、日本建築学会建築博物館資料収集小委員会主査として、数々の建築資料の整理にあたってきた藤岡洋保さんの小論、東京工業大学の山崎鯛介さんが中心になってまとめた近代建築~モダニズム建築家の資料がどこにどうやって保存されているかというリストなど、盛りだくさんの内容に仕上がったと思う。
ご興味とお時間がある方は、ぜひいらしてください。無料ですし。


《目次》
鈴木博之「建築アーカイブの可能性」
中原まり「建築アーカイブの全貌」
藤岡洋保「図面・写真資料の重要性とその保存活用 ― 日本建築学会建築博物館を中心に」
松隈 洋「アーカイヴ活動としての建築展」
山名善之「ル・コルビュジエ・アーカイブ」
山崎鯛介「建築資料のデジタル化に係る諸問題について ― マイクロフィルムからデジタルデータへの変換     
倉方俊輔「建築資料とアーカイブズ学」

「近代建築資料の保管・整理状況の調査結果 ― 建築家の設計図書を中心として」(総括 : 山崎鯛介)
「建築家の図面・資料の現況レポート」(総括 : 桐原武志)
「近代建築の建築家に関する展覧会」(総括 : 志岐祐一)
参考資料 ― 連載「建築博物館が欲しい!」(『建築雑誌』2002年1月~2003年12月)

はじめに

本報告書は、(社)日本建築学会内に発足した「建築アーカイブズ小委員会」が2006年から2007年にかけて実施した調査・研究の成果をまとめたものである。
わが国において、よりよい生活環境の創成のために、都市及び建築環境の変容の過程と現状を認識する必要性はますます増大している。建築文化に係わる史資料の収集・整理・公開のための「建築アーカイブズ」環境の整備は喫緊の課題となっていると言って良い。
そうした状況を受け、本委員会は「建築アーカイブズ」環境の整備に必要な一次保管施設の設置を推進し、併せてアーカイブズ・ネットワークの確立と、収集・整理・公開のための共通の方法論を検討することを目的として組織された。
「建築アーカイブズ」の概念には、著名建築家の図面資料から、契約書類、模型や部品まで幅広い対象が含まれるであろう。今回の中間報告では、そのうち、建築家の図面資料に主たる対象を絞り、関連するトピックを深めることで、日本の建築アーカイブズの概況を描き出そうと試みた。
冒頭の鈴木博之「建築アーカイブの可能性」では、建築アーカイブズの可能性をできるかぎり大きく拡げる方向で、近代建築の部材やその集積としての建築、アーカイブズ形成の文化的背景について考察している。中原まり「建築アーカイブズの全貌」では、過去10年にわたって日米の建築アーカイブズに関わった経験を基に、国際組織であるICAM(世界建築博物館連盟)の概要を紹介し、アーキヴィストとしての具体な活動を論述している。
続く5編は、建築史研究者の具体的な活動を通じて、建築アーカイブズの可能性ないしは課題を論じたものである。藤岡洋保「図面・写真資料の重要性とその保存活用」では、図面資料の特性と学術資料としての可能性、保存・公開の問題点を指摘している。松隈洋「アーカイヴ活動としての建築展」は建築展、山名善之「ル・コルビュジエ・アーカイブ」は海外のアーカイブズ事例、山崎鯛介「建築資料のデジタル化に係る諸問題について」は資料のデジタル化、倉方俊輔「建築資料とアーカイブズ学」はアーカイブズ学との関わりについて、それぞれ最新の知見を報告している。
最終部には広範な調査の成果として「近代建築資料の保管・整理状況の調査結果」、「建築家の図面・資料の現況レポート」、「近代建築の建築家に関する展覧会」のリストと考察を収録した。これまでに類の無い調査であり、調査と公開にご協力いただいた関係各位に深く御礼を申しあげたい。
「建築アーカイブズ」は人間の生活環境と深く関連し、芸術・文化・景観という領域とも密接に関係している。本委員会は、今後も建築博物館、日本建築学会内の関連委員会、DOCOMOMO、各種のアーカイブズ機関などと連携しながら活動を展開していきたいと考えている。最初となる本報告書が、日本における建築アーカイブズの問題を考える上で、少しでもお役に立つものとなれば幸いである。

日本建築学会 建築アーカイブズ小委員会 主査
鈴木博之

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