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2007.02.14
伊東忠太特集 on the Web
昨年の後半に、伊東忠太関係で立て続けに原稿を頼まれた。
一つはリニューアルした「INAX REPORT」の巻頭特集「生き続ける建築」で、毎回1人、明治~昭和の建築家にスポットを当てた総論。
代表的な作品をカメラマンが新たに撮り下ろし、年表やオリジナル図面も大きなサイズで掲載したいという。
資料的価値のある雑誌の企画や単行本の発行が難しい今、願ってもなかなか無い、本格的な「日本近代建築」の企画である。

一つはリニューアルした「INAX REPORT」の巻頭特集「生き続ける建築」で、毎回1人、明治~昭和の建築家にスポットを当てた総論。
代表的な作品をカメラマンが新たに撮り下ろし、年表やオリジナル図面も大きなサイズで掲載したいという。
資料的価値のある雑誌の企画や単行本の発行が難しい今、願ってもなかなか無い、本格的な「日本近代建築」の企画である。

原稿の文字数は約4,000字とさほど多くはなかったが、編集プロダクションの入れ込みように触発されて、時間をずいぶんかけた。
自分の学位論文で分かった内容を年表に反映したり、日本建築学会の伊東忠太資料から「これは」と思う図版を選び抜いたり、キャプションを吟味して書いたりと。
市販されている季刊誌なのだが、その内容がインターネットで読めるようになった。
しかも、オールカラーの全ページを・・・太っぱらである。
[INAX REPORT ON THE WEB]http://inaxreport.info/
内藤廣さんが、自ら感銘を受け、今の若い人達にも再読してほしい本の著者とじっくり対談した第2特集「著書の解題」(この号は、長谷川堯『神殿か獄舎か』)、
毎回1つの街をさまざまな視点から解読する第3特集「デザインする街」も、濃厚な読みごたえだ。
その次の号は1月に紙媒体で発行された。以下のような内容だった。
第1特集が、石田潤一郎さんの武田五一 ― 長年の研究成果が凝縮された論考、建築の写真、イギリス留学中のアール・ヌーヴォーの図面(1902)などのドローイングが美しい。
第2特集が、原広司『建築に何が可能か』 ― 本当にこの特集は1970年代を再読する、今までに無い企画だと思う。
第3特集が、日本橋 ― 第1・第2特集の「歴史」意識とのズレが時折垣間見れて、誌面の公正さに寄与している。図ったのか図っていないのか分からないが、巧い。
この号は4月初旬にインターネットに掲載されるようだ。
伊東忠太の研究者として執筆したもう一つ、住宅総合研究財団の季刊誌『すまいろん』2007年冬号に寄稿した日本建築学会建築博物館所蔵の伊東忠太資料のガイドも、web上で読むことができる。
研究成果がこうして広く届けられるようになるのは、嬉しいことだ。
自分の学位論文で分かった内容を年表に反映したり、日本建築学会の伊東忠太資料から「これは」と思う図版を選び抜いたり、キャプションを吟味して書いたりと。
市販されている季刊誌なのだが、その内容がインターネットで読めるようになった。
しかも、オールカラーの全ページを・・・太っぱらである。
[INAX REPORT ON THE WEB]http://inaxreport.info/
内藤廣さんが、自ら感銘を受け、今の若い人達にも再読してほしい本の著者とじっくり対談した第2特集「著書の解題」(この号は、長谷川堯『神殿か獄舎か』)、
毎回1つの街をさまざまな視点から解読する第3特集「デザインする街」も、濃厚な読みごたえだ。
その次の号は1月に紙媒体で発行された。以下のような内容だった。
第1特集が、石田潤一郎さんの武田五一 ― 長年の研究成果が凝縮された論考、建築の写真、イギリス留学中のアール・ヌーヴォーの図面(1902)などのドローイングが美しい。
第2特集が、原広司『建築に何が可能か』 ― 本当にこの特集は1970年代を再読する、今までに無い企画だと思う。
第3特集が、日本橋 ― 第1・第2特集の「歴史」意識とのズレが時折垣間見れて、誌面の公正さに寄与している。図ったのか図っていないのか分からないが、巧い。
この号は4月初旬にインターネットに掲載されるようだ。
伊東忠太の研究者として執筆したもう一つ、住宅総合研究財団の季刊誌『すまいろん』2007年冬号に寄稿した日本建築学会建築博物館所蔵の伊東忠太資料のガイドも、web上で読むことができる。
研究成果がこうして広く届けられるようになるのは、嬉しいことだ。
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