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第10回という節目の大会は、発祥の地・オランダに戻るのか、
それとも日本がアジア初の開催国となるのだろうか。
オリンピックのことでは、もちろんない。
DOCOMOMOの2008年大会のことである。

昨日(9月27日)から、第9回のDOCOMOMO大会が
トルコの首都・アンカラで始まった。
会場はMIDDLE EAST TECHNICAL UNIVERSITY(METU)。
戦後、アメリカの協力で設立された国立の大学で、今年が開校50年。
工学部の他、経済学部など人文科学系の学部も持っていて、
建築学部の中に、建築学科と都市工学科と
インダストリアルデザイン学科がある。
キャンパスがむちゃくちゃに広い。
入口に放り出されても、目的の建物にたどり着けないほどで、
漫画「コータローまかりとおる!」を思い出すと言ったら、
歳がバレるだろうか?
17時からのはずだった大会招致のプレゼンテーションは、
19時過ぎにようやく始まる。
今朝のオープニングスピーチから、すでに2時間おしていたのだった。
この大学に留学した経験のある東京大学の川本さとしさんは、
「ここはトルコですから」と笑った。

今回の大会に日本から参加したのは、東京大学の鈴木博之さん、
兼松紘一郎さん、建築家の篠田義男さん、左知子さん、
雑誌「Ahaus」発行人の森内忠大さん
東海大学の渡邊研司さん、東京理科大学の山名義之さん、
川本さとしさん、それに私。
前の席でプレゼンテーションを見守る。

先攻は日本。
DOCOMOMO Japan議長の鈴木博之さんが壇上に立つ。
メインテーマは「The Place of MOMO」。
3つのサブテーマの意味を説き、
付帯するイベントや予算について説明する。
原稿を用意せず、謙虚に、聴衆に話しかけるような態度。
ときどきで笑いも巻き起こる。
一番笑いが大きかったのは、付属するツアーの目的地として、
東京と京都、それに韓国を挙げ、
DOCOMOMO KoreaとJapanが「We are quiet friendly」
(実際、東アジアにおける2つ目の支部であるDOCOMOMO Koreaは
 日本への支持を表明してくれていて、関係は良好)
だと言った時だったけど。
そういえば、カッパドキアのツアーで一緒になったイタリア人も、
竹島のことを知っていたなあ。

発表02 発表03

対するオランダは、自ら「セカンド・ジェネレーション」と称する
男女二人の青年によるプレゼンテーション。
こちらのメインテーマは「The Challenge of Change」である。

発表04

両者のプレゼンテーションが終わって、質疑応答が始まる。
100人以上が集まった会場から、1時間近く質問が飛び交う。
ぎすぎすした感じではなくて、
「みんなのことはみんなで決めよう」という暖かい雰囲気。
これがDOCOMOMOという組織の特徴なのだろう。

では、どちらのプレゼンテーションが有力か。
日本の発表については、メンバーによる討議をうけて、
大西伸一郎さん、渡邊さん、山名さん、私とが
「TEAM X(チーム・テン)」だなどと冗談を言いながら何度も集まり、
鈴木さんが文面の最終的な調整を行った。
部外者ではないので、ひいき目になるかもしれない。
ただ、質疑応答の段になると、百戦錬磨の教授と
学生的な若さとの「格の違い」を見せつけられたのは確かだ。

発表06 発表05

例えば、オランダと日本の互いのプレゼンテーションをどう思うか。
会場から質問が上がったとき、
「DOCOMOMOはまだ若い。私と違って」と会場の笑いを誘ったあとで、
「オランダの内容はとても良くできていて、オランダに決まれば、
 DOCOMOMOのこれまでの20年をうまく振り返ることになる。
 もし日本になれば、DOCOMOMOの次のステップを提示することになる」。
みなまで言わず、鋭く返す。水際立った返答だった。
論理の運びが、日本語でのスピーチと同じ調子なのが面白かった。

「コンパクト」な大会という方向性を打ち出したこと。
安藤忠雄さんや磯崎新さんの名も挙げながら、
「とにかく多くの方に日本を見て欲しいのです」と、
日本の神秘的なイメージをうまく使ったこと。
DOCOMOMO Japanがすでに市民と連携を行っていることを強調すること。
これらすべては、最初期に鈴木さんが打ち出した方向性だった。
さすがの「喧嘩上手」とうならざるを得ないわけで…。

今晩の会議で挙手による投票が行われる。
2008年のDOCOMOMO大会はオランダか、日本か。
あと12時間後には決着する。
私はそれを待たずに帰国してしまう。
結果を楽しみにしながら、
最後にアタチュルク廟を見て、飛行場に向かおうかな。
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