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取材で終日、前川ツアー。
「日経アーキテクチュア」の編集の方と一緒に、
神奈川県立図書館・音楽堂(1954)
神奈川県青少年センター(1962)
神奈川県婦人会館(1965)
神奈川県青少年会館(1966)
世田谷区民会館・区庁舎(1959、1960)
世田谷区役所第一庁舎(1960)
世田谷区役所第二庁舎(1969)
世田谷区立郷土資料館(1964)
埼玉会館(1966)
埼玉県立博物館(1971)
と、10の建築を浴びるように見る。

これだけ一度にまわるのは初めてだ。
他の建築家で同様のことができるかというと、それも難しい。
前川國男さんが、コンペを契機にしながら、
自治体から特命で仕事を受けていたことを改めて思い知る。
今だったら癒着だとなじられるのかもしれない。

写真は1971年に完成した「埼玉県立博物館」。
ここから、前川國男の「後期」が本格的に始まる。
建築界の流行とは関係なく、
一見すると穏やかな、自然に溶け込むような建築を、
長い時間に耐えうる「打ち込みタイル」などを使ってつくっていく。
でも、前川國男は決して、モダニズムから降りたわけではないのだろう。
自然の、なりゆきの世界に戻ってしまったのではないと思う。

写真に撮ったその瞬間から新しさが蒸発し始めてしまうものなんて、
新しさの度合いで言えば、その量は決して大きなものではない。
揺るぎなく建てられた壁に、木々の影が映り込む。
その様子を眺めているうち、
《新しい時だけ新しいのではなく、いつまでも新しくあり続けるもの》
を、前川國男は探求し続けた。そんな確信が胸に宿ってくる。
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