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あまりにリラックスして、写真をとるのを忘れてしまったので、
写真は早川村のホームページからの転載。
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山梨県の西部に位置する早川町は、日本で最も人口が少ない「町」である。
人口は1,566人(2004年)。高度成長期には1万人以上の住民がいたが、
林業やダム建設などの衰退で減ってしまった。
そんな早川村だが、住民アンケートの結果を尊重して、2002年、
「平成の大合併」に加わらずに、独自路線でやっていくことを決める。

この「湯島の湯」のことは、象設計集団に在籍し、
現在、かめ設計室として活動している羽渕雅己さんから教えていただいた。
(羽渕さんは早稲田大学後藤春彦研究室の個人助手でもある。
 吉阪隆正さんの弟子の弟子にあたる後藤春彦さんは、
 各地で実践的にまちづくりに関わり続けていて、早川町もその一つ)
羽渕さんと知りあえたのは、2004年に開催された「吉阪隆正展」のとき。
数少ない「若手」(学生以上、先生以下)として駆けずり回っていたある晩に、
山梨県の温泉を手がけていることを聞いた。
少ない予算ながら、丹精込めてつくった温泉が、昨年の8月に完成。
しかし、山の中とあって、実際に訪問する機会をのがし、先々週に初めて訪れた。
実際、遠かった…。

だから、足を伸ばす価値が、十分にある。
まず、木々の中をカーブしていく道中が心地よい。
そして、たどりついた「湯島の湯」。
湯船は露天のみで、日替わりの男湯と女湯に、
木と石でできた二つづつの湯船がある。
すぐ脇は、早川の清流。
湯に浸かれば、向こうの山まで、木々の緑が一望できる。
施設で特徴的なのは、源泉から洗い場、湯船と続く木の樋。
洗い場では、ここから桶で湯をすくって、身体にかける。
「塩素無添加」、「非加熱」、「無加水」の源泉が、
樋を流れているうちに適度に冷まされて、湯船を満たす。
ボイラーがあったり、金属の蛇口をひねったりというのではなく、
きわめて簡単な仕組みが目に見えるので、リラックスできるのだろう。
建築は、そんな温泉の原点を可能にするために設計されている。
温泉に本当もウソもないのだけれど、「ほんとうの温泉だ」と身体も評する。

日本の人口はもう増えない。
なんて、静かに、劇的なことなのだろうか。
ダウンサイジング時代の日本の、豊かな使い方は何か。
急ぐことではない。
温泉につかりながら、本来、ゆっくり考えるべきことだ。
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