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ギャルリー・タイセイで開かれている「大熊喜英の建築 ― 和のまなざし」展は
小さいけれど、密度の濃い展覧会。
未公開の資料を取りそろえて、知られざる(と言って構わないだろう)
建築家・大熊喜英の建築力を現在に問う。

大熊喜英は、国会議事をはじめ、多くの官庁舎の設計に関わった
明治~昭和戦前の建築界の大物・大熊喜邦(1877-1952)の息子。
前川國男白井晟一と同年(1905年)の生まれで、
早稲田大学建築学科卒業後、大成建設に入社。
1950年代から民家をモダンに解釈した作風で、住宅作家として脚光を浴びた。

こんなパースが建築雑誌に載ったら、引き込まれてしまうのも無理もない。
U氏邸パース
U氏邸(計画) 外観着彩パース(ギャルリー・タイセイHPから転載)

高校生の時から、今和次郎の民家調査に参加していた喜英。
民家を捉える「目線」が良いのである。
民家スケッチ
香川県塩飽群島にある住宅の内部(ギャルリー・タイセイHPから転載)

民家風なのだけど、古めかしくない。
精巧を極めた和風モダンではなくて、もっとざっくりした感覚。
形のものまねではなくて、単純で発見的な、もののつかい方を、
民家(ヴァナキュラー)に学んだのだろう。
アマチュアであることのプロだった、ル・コルビュジエのように…。
理屈抜きに訴える力が現代的で、
それにしても、うっかりすると、こうした方々を抜きに、
モダニズム建築史なるものを、既定のカテゴリーの当てはめで、
超特急で語ってしまいかねないから、恐いものだと思った。

大熊喜英の建築 ― 和のまなざし」展は、
10月6日まで開催(8月14~18日と土日祝日は休館)。
ギャルリー・タイセイなので無料であるし、ぜひ新宿センタービルへ。
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