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まずは3枚の写真。
ユニット解体01 ユニット解体02 ユニット解体03

3月18日に大学セミナー・ハウスを訪れた時、
1965年の開館時につくられた宿泊ユニットの大半は、すでに姿を消していた。
「施設の老朽化が著しく、現代の学生達に敬遠される傾向が顕著になりつつあ」る
(大学セミナー・ハウス公式HP)ことから新たに建設された
「さくら館」の床面積と引き換えに
1群と、2群の数棟を残して壊されることが決まった。
訪問時は、まだ2群が手つかずで、作業小屋に使う7群もそのままだったが、
驚いたのは、その壊され方だった。

木々の緑の中に散乱するユニットの壁や屋根の残がい。
合間には、ベッドのマットレスや洗面器具のかけらも見える。
まるで瓦礫の山。
こうした光景を目の当たりにしても、
「まるで現代美術のインスタレーションみたい」
と、まだ美を見つけてしまう能天気さに呆れながら、
しかし、それも故無きことでないと思い直す。
すでに新棟建設が始まり、ユニット解体も既定事実だと知った時の
ショックから立ち直らせたのは、
分散型の個々のユニットが建っていたコンクリートの床面を
そのままに残すというセミナー・ハウス側の説明だった。

やがて、この瓦礫の下から、土地に寄り添いながら積層する
コンクリートの床面が現れるだろう。
ユニットを喪うことで、自然の中に建設する意志はいっそう生鮮になる。
建設から40年ぶりに立ち上がる風景が、
新たな「可能性の場」に転生するに違いない。

この時期の訪問は、磯達雄さんの「昭和モダン建築巡礼」の取材に同行してのことで、
フリックスタジオの大家健史さん、ぽむ企画の平塚桂さん、
mosakiの大西正紀さん・田中元子さん、
ライフアンドシェルターの松野勉さんほかと一泊して、語り合った。
コンクリートの床面に関して、磯さんもこう書いている。
「上屋はなくなっても、斜面地に水平の床を並べて自然と人工の弁証法を
試みた吉阪の思想は、よりピュアな形で現れてくるのかもしれない」
(『日経アーキテクチュア』4/24)

それにしても気になるのは、ショベルカーをバキバキ言わせながら、
全部一緒くたに破壊するという方法である
(訪問した時は、破壊作業の真っ最中だった)。
懐かしささえ漂う、乱暴なやり方・・・。
コンクリートの床面は、果たして大丈夫なんだろうか?
(続く)
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