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今日の昼過ぎには、TOKYO FMのホリデースペシャル「ドライブのシティ」に出演。堀内貴之さんがパーソナリティを務める「シンクロのシティ」の拡大版だ。『東京建築 みる・あるく・かたる』を読んで、話を聞いてみたいということになったらしい。
東京をロケバスが走って最新スポットを紹介、という企画なので、歴史家の立場と微妙にずれる気もするが、まあ、いいか・・笑。東京国際フォーラム前に停車したロケバス内で10分くらいトーク。
結論から言えば、バスの中なので、いい意味で配信されている実感がないのと、みなプロなのでまったく急かされる感じを受けなかったのとで、緊張のキの字も無かった。楽しかった。

ホリデースペシャル「ドライブのシティ」01

後半では、東京にある穴場の建築を尋ねられたので、上野公園の「法隆寺宝物館」を推薦。すると「私、奈良出身なんですけど、法隆寺と関係あるんですか?」とガイドの松井絵里奈さんが、いい球を投げる。さすが!
宝物というのは、明治初めにフェノロサや岡倉天心が美術として発見して国立博物館に献上した7世紀からの貴重な品々なんだけど、常に展示しておく場所が無かった。それで、十数年前に建てたのが「法隆寺宝物館」。名前は古めかしいけど、これがカッコいい。MOMAの新館も設計した世界的な建築家・谷口吉生の設計で、いつ行っても空いていて、まるでスタイリッシュな高級ホテルのロビーのよう。宝物も意外に可愛かったり、面白い。最近、東京国立博物館の企画展は混んでいるけど、そんな時はぜひこちらにどうぞ、と話す。

ホリデースペシャル「ドライブのシティ」02

さて、そろそろ終わりかな、と思っていると、意外にもう一つ尋ねられる。そういえば、直前に見た台本に、先ほど彦摩呂さんが「近江屋洋菓子店」のアップルパイを紹介されたとあったな・・。
本郷にある支店もまったく同じインテリアで、装飾の無いインテリアに、昭和の洋菓子がモダンだった雰囲気が現れているでしょう。建築としては有名じゃ無いけど、そんな風に建築には物語がいろいろ潜んでいるんですよ。こちらは『ドコノモン』で採り上げた事柄。

ホリデースペシャル「ドライブのシティ」倉方俊輔

トークの模様を、番組スタッフの方が撮影されていた。
建築の面白さは、今後も折に触れて伝えていきたいな。話すのはいくらでもできるので、お声がけください(笑)
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