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『やわらかい建築の発想』(フィルムアート社)をご恵投いただきました。

この本は30代前半の建築家たちが、今さら聞けない《最初の問い》に真面目に答えていく本です。
質問は「建築に必要なスキルとは何ですか?」、「建築の世界ではどのような人材が求められているのですか?」といったものであり、それに答える執筆者たちは、いえつく(東京理科大学建築学科卒業のクリエーターグループ)、猪熊純さん、大西麻貴さん、木内俊克さん、田根剛さん、栃澤麻利さん、成瀬友梨さん、平瀬有人さん、藤原徹平さん。ありそうで無かった本です。

この本にどんな効能があるか?
まずは建築の勉強や設計演習が本格的に始まって、何から読んで良いか分からない学生におすすめです。思考の手がかりが大いに得られるでしょう。それだけではない。買って、書棚に並べておけば、4年生、大学院生、社会人と折に触れて再読することになり、その時には以前には気づかなかった解答の深みを発見するはず。
《最初の問い》というのは往々にして、《最後の、究極の問い》になります。それを通じて、各々の建築観が垣間見えるのも興味深い。
例えば、猪熊純さんの言葉はきちんと論理的で射程が長く、平瀬有人さんは細部を思考するところから大きく拡げて世界を捉えようとする。藤原徹平さんは試験的(動的)なことにおいて内容も言葉遣いも一貫しています。執筆者の中で私がお会いしたことが無いのは、いえつくグループを除くと、田根剛さんですが、体感的で、他人に伝えようという熱に満ちて、大きな言葉が、少し前の世代まで無かった感じで印象的でした・・このあたりは私的な、穿った見方ですが。

いずれにせよ、こうして素朴な質問を問い続けることが、建築であり、建築家なのだというメッセージが本書全体を流れています。それが一番の教えでしょう。

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