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10月10日は日本大学のスーパージュリー(設計講評会)に呼ばれて、お茶の水に行った。
呼んでくれたのは、准教授の佐藤光彦さん。待ち合わせ場所の駿河台校舎1号のカフェテリアで、実は初対面だった。少し面識のある小嶋一浩さん、最近よく話す中山英之さんと一緒に声をかけていただいて、ありがたい。
たぶん私の枠は「歴史家」ということだろう。それが少しは役に立つものであることを示さねば。やや気負いながら、好きなクリームコロッケがランチのメニューにあったので食べる。

学生時代に講評会なんて選ばれることの無かった(選ばれるつもりも無かったが)私にとって、講評会のゲストに呼ばれるのは、これが2回目だ。
1回目は熊本大学准教授の田中智之さんに誘われてのことだった(過去の関連記事)。田中さんは優秀だった。学年180人の中で20人もいない講評の場に、どの課題でも選ばれていたような記憶がある。

日本大学のスーパージュリーも、なかなかの倍率である。
今回は2年生、3年生が中心で、1課題あたり3人。1学年が300人いるというから、1%の狭き門だ。
それにしたって、まだ建築を始めたばかりの2年生の第1課題なんて、言うべき言葉が出てくるのだろうか?
そんな疑問は杞憂だった。
最初の課題から、小嶋さんと中山さんの建築に対する姿勢を垣間見ることができた。それだけ、学生がウソを付かず、建築にあたっているのだろう。2人の建築家がライブで言葉を紡ぐ様に立ち会えるのは、幸運なことだ。

だが、その後の「住宅」や「図書館」の課題になると、雲行きが怪しくなる。
「住宅」は敷地が500平米超、「図書館」は今の学生にあまり馴染みがないビルディングタイプかもしれない。リアリティの欠如に、分かったような観念が忍び込む。それを体感の延長でカバーするか、ある種の手法の適用でカバーするか、あるいは…、ということは、プロの建築家にとっても分かれ道かもしれない。
小嶋さん、中山さんの言葉も厳しくなる。傍観者を装ってみたが、自分も「条件をよく処理しているが、受け身で・・・建築にこんなことしかできないのだったら、あまり希望があるものに思えない」とか言っていた気がする。

けれど、3年のその後の課題では持ち直した。最後は4年と修士1年の課題が参考的に登場したのだが、それも3者3様に多くを語れるものだった。終わってみれば、初め、中、終わりと、5時間のスーパージュリーは美しい盛り上がりのカーブを見せて、あっという間だった。
設計製図をみている先生方も来られていた。懇親会と2次回でお話できた。日本大学の設計製図への熱意と、講師の層の厚みを実感する。
講評会は楽しい。また呼ばれたいと思う。
Secret

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