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「インドで僕らは笑いっぱなしだった」とは、
「CONFORT」2006年4月号に書いた紹介文の出だしだ。
北田英治さんの写真展「ル・コルビュジエのインド」が3月7日に始まった。
竹中工務店東京本店(江東区新砂1-1-1、東京メトロ東西線東陽町徒歩3分)の
1FにあるギャラリーA4(エークワッド)で、4月14日まで開催されている。

ル・コルビュジエのインド

ル・コルビュジエの後期の代表作として、
インドのチャンディガールに建てた建築群(議事堂、高等裁判所、合同庁舎等)を
知らない人はいないだろう。
でも、実際に訪れての生き生きとした感想や、
手に取るようなカラー写真は、意外と目にすることはない。
そこに目をつけたのが、彰国社の建築文化シナジー。
立ち上げの企画に誘われ、建築家の宮本佳明さん、後藤武さんと
インドに旅立ったのは、ちょうど1年前だった。

ほんとうに楽しい旅だった。同行者がよかった。
後藤武さんが『吉阪隆正とル・コルビュジエ』の書評を
「新建築 住宅特集」2006年1月号で書いてくれたのだけど、
折り目正しい後藤さんの文体の中に、その時の経験が織り込まれていて、
不覚にもじーんときてしまった。

写真を撮影した北田さんとは、チャンディガールで落ち合った。
連れていってもらった屋台のような店で、
鶏の丸焼きが、とっても美味しかった。
翌日、議事堂を訪れた。内部は圧倒的な空間の存在感。
あっけにとられながら、他のインドのル・コルビュジエ作品
とはまた違って「建築」性全開だ、とか
これくらいでないとインド文明の遺産に勝てないよなあ
と考えたことは、覚えている。
北田さんの撮影は1時間あまり続いた。
僕らは写真撮影を許されていなかったので、ゆっくりと見て回った。
しまいには議会席でまどろんで、贅沢な昼寝を楽しんだ。

インドの10日間は、笑ってしまうくらいに濃厚だった。
できあがった『ル・コルビュジエのインド』(彰国社)に、
その一部が閉じこめられている。
経験の個人的な意味は、まだ全貌を見せていないのかもしれない。
でも、吉阪隆正が見通したもの、伊東忠太がつかんだものが、実感できた気はする。
それは建物だけを見ていては、理解できない類のものだ。
生類の造形の妙、皴に刻まれた真実、砂埃の中の秩序。
できあがった北田さんの写真は、それを如実に伝えてくれる。
ギャラリーを訪れよう。
ル・コルビュジエと、吉阪隆正と伊東忠太の見た「インド」に逢いに。
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