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2009.07.08
「戦後建築オーラル・ヒストリー」を新連載

書かれていない過去がある。残された過去の痕跡から「歴史」を構成しようとする時、もっとも役に立つのは文字資料であり、物質資料だが、口述資料もまた他に代え難い貢献を行うことは言うまでもない。そんな痕跡を提示する新連載。第1回は市浦建築設計事務所(現・市浦ハウジング&プランニング)で半世紀にわたり公共住宅の企画・設計に携わってきた、小林明氏と富安秀雄氏への聞き取りから抜粋した。
「建築雑誌」2009年7月号、p.28
日本建築学会の会報「建築雑誌」で「戦後建築オーラル・ヒストリー」という連載を始めた。
第1回は、市浦ハウジング&プランニング顧問の小林明さんと富安秀雄さん。
インタビューさせていただくと、生きた団地計画史である。のみならず、戦後建築家の群像も彷彿とさせる。
2ページの枠内には収まり切らない内容だったので、誌面では以下の骨子をまとめた。
「奈良北団地」「神大寺団地」「南永田団地」といった「近郊高層高密度団地」誕生の背景、丘陵地造成の意味、久米権九郎と団地計画、そして、昭和40年代の公団の様子・・・。
次の8月号は、建築史家のあの人です。
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