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2009.06.06
長坂常さんのAとB

スキーマ建築計画の長坂常さんが『B面からA面にかわるとき』という本を出された。変なタイトルだが、長坂さんらしくもある。ちょっとしたことが決定的で、モノの位相が変わるということが、あるのだ。
戦後の邸宅、長坂さん言うところの「スネ夫の家」をリノベーションした近作「奥沢の家」には、これまでの位相転換の手法を集成したような趣があり、そして贅沢な住まいだった。
そして、この本も贅沢だ。詳しくはこちらを参照。
NOW IDeA by UTRECHT
http://www.utrecht.jp/aoyama/exhibition.html
表参道のNOW IDeA by UTRECHTで行われた出版パーティには、寄稿されている青木淳さんも来られていたし、いろいろ大勢。
執筆者としては知りながらずっとお話する機会がなかった方や、何となく企画のキャッチボールが止まっていた編集者にもお会いして、懸案が消化できたような爽快感。長坂さんのお陰だ。

岡安泉さんも来られていたので、「『建築ノート』の新しい号
話していると、会場の照明も岡安さんが手がけたのだった。その下で、長坂常+なかむらしゅうへいさんの「FLAT TABLE」の新作が照らされている。エポキシに染料を混ぜてできたその姿は、さまざまなバランスで成り立っている。
透明なのか不透明なのか、旧いのか新しいのか、塗装なのか素材の重層なのか、傾いているのかフラットなのか・・・それが、はかなくて、強い。
長坂常さんの「AとB」は、6月14日(日)までNOW IDeA by UTRECHTの出版記念展示で見ることができる(12:00~20:00、月曜定休)。
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