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2009.05.21
「東京農工大学農学部本館」の緑の額縁

「これだけ上で枝分かれしている大きなケヤキは珍しいと思います」
広報の方に解説いただいて、あー、確かに。

正門から続く一本道の向こうには、1934年に完成した鉄筋コンクリート造の農学部本館。
それだけなら昭和戦前期のキャンパスに共通する性格だが、並木がつくる尖頭アーチの高さと、本館の塔の高さが見事に適合している。こんな眺めはそうない。枝打ちを欠かさず、手をかけてきた証だ。
さすがに自然と人工の良い関係を先導してきた、東京農工大学である。

キャンパス内もさまざまなグラデーションの緑と、その中でアクセントを加える花々。猫が歩いていたり、鴨がいたりして、建物がその陰に隠れることの良さが味わえる。こんな雰囲気も、他にあまりない。
*「建築浴MAP」(googleマップ)で所在地を見る
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