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ドットアーキテクツ00

4日はプリズミックギャラリー「ドットアーキテクツ」展へ。「超並列」と大書されたハガキが届き、この日の夕方はドットアーキテクツの3人がギャラリーにいるということだったので行ったら、会場は人であふれていた。
決して人が少ないわけではなかったのだが、それ以上に人のいられる面積が少ないことが、密度感を上げているのだろう。

ドットアーキテクツ05

展示は3部からなっている。
1つは住宅[NO.00]。モデレーターを務めた今年1月31日の「LIVE ROUND ABOUT JOURNAL 2009」(過去の関連記事)で話を聞いて、興味深く思ったプロジェクトだ。もうじき着工、今年竣工予定だという。タイトルは、これがわれわれの真のスタートだという意味だろう。

ドットアーキテクツ04

2つ目は、その「超並列」設計を展開した「超並列模型」。学生たちが[NO.00]の模型を起点に、6つのルールに基づいて設計したもの。そのルールは「全体の調和にとらわれない」、「ホームセンターであるもので作り」、「他の人が作ったものにもどんどん手を加えよう」など。

ドットアーキテクツ03

これが大きい。そして一目見て、良い形である。のぞき込んで、ここにいると気分はどうだろうと考えたくなる。材料が足りなくなって、屋根の素材が途中から変わっていたりするのだが、それがまた良い。ヴァナキュラーと言われる場所では、そういうことが起こって、統一性と多様性の繋ぎになっている。

ドットアーキテクツ02

3つ目は、暗幕の向こうにある。椅子が2つ並んでいる。ちょうど住宅[NO.00]の構造を担当される構造家の小西泰孝さんが来られていて、二人で画面を眺めながら話す。なかなかシュールな光景だったかもしれない。なぜかは、行ってのお楽しみということで。

「建築家」のホームページやDMは概して、字が小さい。でも、ドットアーキテクツのハガキの字は大きい。
会場も普通はもっとワンルームで、まばらにものを置いて使うものかもしれない。けれど、今回の展示は力いっぱいで、しかしそれがアクの強さというより、もっとサラリとした感触になっているところが、ドットアーキテクツの不思議な個性だ。

ドットアーキテクツ01

谷尻誠さんにオーストラリアの物件の話を伺う。一流の巻き込み力が、南半球でも道を切り開いている様子。新人の方も連れてこられていて、やはり感じがいい。藤村龍至さんとは、ドットアーキテクツに関連して、吉阪隆正のことやクリストファー・アレグザンダーのこと。松島潤平さんとは久しぶりに会話して、得るものが大きかった。
飲んでいたら、終電近くに。家成さんの幼なじみの皆さんに大いにお見送りいただき、感謝。
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