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はじめまして、坂牛卓さん
文章と作品では存じておりますが、直接に1月3日の日記にコメントをいただき、
びっくりするとともに、嬉しく思います。
インターネットの恩恵を実感する出来事です。

さきほど、建築家・難波和彦さんの日記「青本往来記」をのぞいたところ、
やはり、難波さんも『言葉と建築』を正月休みに読まれていて、
(さすが、建築界きっての理論系読書家です)
内容と翻訳に、惜しみない称賛を贈られてましたね。

「あちこちで目から鱗が落ちるような指摘に出会った。
 …翻訳の良さにも感心させられた
 …本書は間違いなく僕の必読書に加わるだろう」
(2006年1月5日の「青本往来記」からの引用:
 こうやってまとめると、ペーパーバックの裏にある推薦文みたいです)

この言葉に、まったく同感です。
言葉・思想を扱うという、難易度の高い、デリケートな問題が、
翻訳であることを感じさせずに伝わってくる。
特殊な術語や、奇妙な造語、あるいはカタカナ表記に逃げていない。
例えば、形(フォーム)の章。
形態(フィギュア、ゲシュタルト)、形状(シェイプ)、形式(フォルム)
という訳し分け方一つとっても見事です。
言葉(日本語)が、大事にされています。
複数の訳者にもかかわらず、一貫性の欠如もありません。
入念な読み合わせをされたこと、監訳者が実質的な作業にきちんと
立ち入られたことが、一目瞭然です。

ふだん翻訳書を読むときに、翻訳者のことは意識しないのですが
(よっぽどまずい場合は別です)、
翻訳だということが意識に上らないほどに巧いと、
意識するものだなと気づかされました。

こうした優れた本を、坂牛さんをはじめとした皆さまが、
静かな情熱をもって翻訳されたことは、
私が言うまでもなく、日本の建築文化への多大な貢献だと思います。
後から来た小人が、巨人の肩の上に乗ることができます。
良書の刊行は、情熱と引き換えにしてしか割に合いません。
まさに献身です。だから、言いたいのです。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

※コメント欄にはリンク機能が無いので、記事にしました
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