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建築の際打ち上げ

イベントに行くにも嗅覚がいる。ビッグネームを集めても・・・のこともあるし、主宰者が大きいと質が保証されるかというとそうとも限らない。
そして、僕は嗅覚がないので、東京大学大学院情報学環・学際情報学府主催の建築系連続トークイベント「建築の際」に、最終回で初めて行った。

東京大学の福武ラーニングシアターで昨日(3月24日)行われた「第5回 空間の際」のゲストは、建築家の原広司さん、数学者の松本幸夫さん、コンピュータサイエンティストの暦本純一さんのお三方。
ただ集めただけではないのが、この企画の良いところだった。
主催するのは、吉見俊哉研究室の助教・南後由和さんをはじめ、東京大学大学院情報学環・学際情報学府の大学院生。ゲストの構成から当日の運営まで、すべてを取り仕切る。
興行ではなく、「研究会」だった。事前勉強をしっかり行い、方向性を用意しているが、それは決して議論を小さくまとめようとするものではない。態度は堂々としているが、虚勢でないので、見ていて気持ちいい。
こうした開かれた研究会を、きちんと構築できる。さすがだなぁと思う。

原広司さん、暦本純一さんのお話は、どれもメモに取りたくなるものだった。メモからランダムに。
「これは最新のもので今治のコンペの案。島を反転して見える風景を形にした。もうこんなのはダメという拒否反応が出ておりますが、、建つかもしれない(笑)」(原広司)
 [参考]みなと再生事業基本計画策定業務委託プロポーザル最終選考結果
     http://www.city.imabari.ehime.jp/sigaichi/proposal/kekka.html
「(コンピュータサイエンスによって)歴史的にクリエイティビティの深淵だと思われていたものの神秘性が剥がされるのかもしれない。今はその過程の途中」(暦本純一)

中でも松本幸夫さんがすごかった。
「多様体論は5次元以上は易しいんです。高次元のほうはスカスカなんですよ。低次元のほうがひっかかりがあるんです」
「宇宙がなくても数学はできる。全然困らない」

「数学は『数学的世界』が立ち上がっている」という松本さんの説明はとても分かりやすかった。そうした世界の住民であり、しかし、たいへんに一般人の部分を持たれている・・・考えてみたら、2つの節に入るべきは「しかし」ではなく「したがって」か。「愛すべき学者」を絵に描いたようだった。

学術の良い場所に行くと、俗世を忘れさせてくれるリゾートに来たような気分になる。リラックスさせてくれる位に綿密で、こちらもアイデアが生まれたりする。
Secret

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