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先端素材デザイン展01

マロニエゲートにある「東急ハンズ銀座店」の7階で、「4先端素材と10人のデザイナーによる20の日常品」展が開催されている。
東レと東急ハンズのコラボレーション企画で、タイトルの「4先端素材」とは、スムーズな肌触りの人工皮革「エクセーヌ」、軽くて強い炭素繊維「トレカ」、自然環境に還元できるポリ乳酸繊維「エコディア」、それにケナフ繊維を加えて板状にした「エコディア ケナフボード」の4種。
それらを使った日常品を10人のデザイナーが試作している。それぞれの素材の持ち味を活かし、新しい日常の楽しさを生み出そうという企画だ。

先端素材デザイン展02

トラフ建築設計事務所は、炭素繊維を使った芯ホルダーをデザインしていた。これが面白い。まず、芯も炭素、側も炭素というわけである。
それに、科学の力が創造した新素材は、私たちの期待を裏切るところがある。この炭素繊維の場合、黒光りした外観が、重さや冷たさを連想させるのだが、実際には軽く、(熱伝導率が低いので)温かい。
ぱっと見でクールだとかカワイイというのは、あくまで入口であって、勝負所はそこではなく、そう思わせるデザインの力によって、いつもは見過ごしている「不思議」に気づかせる - しかも劇的にではなく、おっとりと - のがトラフだが、ここでは技術がつくる「不思議」に気づかせている。

先端素材デザイン展03

これまでの作品を回想すると「キリコボトル」(切子技術を見慣れた普段見慣れた空きビンに施したもの)が、性格としては似ていると思う。
技術が駆使される環境をずらし、その持ち味を陳腐化から解き放つ。しかも、そこには考え落ちのウィットも加わる - 中も外も炭素だとか、中は牛乳で外が牛柄だとか。
即効性の前者と、遅効性の後者が重ね合わせられ、普通「伝統」や「先端」のレッテルを貼りがちな対象が同じように扱われる。うん、トラフである。

「4先端素材と10人のデザイナーによる20の日常品」展は、2009年3月1日まで。

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