上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
文化財保存計画協会の津村泰範さんと、
9月19日の「ヒアシンスハウス」のレクチャーについて打ち合わせた。
ヒヤシンスハウスは、立原道造の設計した、小さな週末住宅。
立原というのは、夭折の詩人・立原道造その人である。

立原道造は建築家の卵でもあった。
第一高等学校から、1934年に東京帝国大学工学部建築学科に入学。
優秀な設計課題に与えられる辰野賞を、在学中に3度も受賞する。
大学の一学年下には、後に世界的建築家として活躍する丹下健三がいた。
立原との交流は、次のように回想されている。
「立原道造さんは私の一年先輩であった。在学中も、卒業してからも、たびたび建築や芸術などについて話し合うことがあった…私とは性格も違うし、考える方向も違っていたが、それがかえって影響し刺激し合う仲にさせた」(丹下健三『一本の鉛筆から』日本経済新聞社、1985年)

1937年の卒業後、立原は、石本建築事務所に入る。
同じ年、ヒアシンスハウスの構想がスタートする。
浦和市郊外の別所沼に建つ5坪ほどの週末住宅である。
《ヒアシンスハウス・風信子荘》と名づけ、50通りもの試案を重ねる。
しかし、1939年に24歳の若さで永眠。ヒアシンスハウスは夢のままに終わった。
それから70年、市民を中心に、実際に建設しようという機運が高まり、
残された図面をもとにして、2004年に竣工。
ボランティアの手で維持され、別所沼の水面を静かに見つめている。

津村さんは、大学院時代から彼を追いかけている、立原道造研究の第一人者。
ヒアシンスハウスの設計にも関わった。
そんな津村さんが、9月19日(月・祝)に講演すると聞いて、
予定を空けておいたところに、思いもかけないメールをいただいたのだった。
「ヒアシンスハウスを巡る建築史の系譜」について、
2人でレクチャーできないかとのこと。
こうしたコラボレーションの機会はあまり無いので面白い、ぜひ、
と返信したら、津村さんも同じことを考えていた。

メールで定まった方向性を確認すべく、最近、ひいきにしている店へ。
バーなのに魚がうまい。美味提供の情熱に満ちた若いオーナーたち。
アルコールをセーブしながら、レクチャーの内容をまとめる。
立原道造が生きていたらどうなっただろうね、から、
建築家の世代構造や昭和建築の分水嶺の話。おおいに刺激を受ける。
津村さんとは、大学院時代からの付き合いと思っていたのだが、
考えてみると、実際に会ったのは片手で足りるほどだし、飲むのはこれが初めて。
大学も違う。でも、気が置けなく話せる。縁は不思議なものだ。
そんなことを考えながら杯を重ね、やがて話題は拡散と歓楽へ。

「風信子建築塾」の情報を、ヒヤシンスハウスのホームページから転記します。
興味を持たれた方は、ぜひ。

第1回 山中知彦+岡本祐輝  8/28(日)
     「風信子都市論 ヒアシンスハウスを巡る浦和の都市論」
      14:00~15:00レクチャー
      15:00~17:00タウン・ウォッチング
      17:00うらわ美術館で自由解散

第2回 津村泰範+倉方俊輔  9/19(月・祝)
     「風信子建築史 ヒアシンスハウスを巡る建築史の系譜」
      14:00~レクチャー 15:30~ヒアシンスハウス現地説明 

第3回 三浦清史+太田邦夫  10/16(日)
     「風信子建築術 ヒアシンスハウスを巡る建築技術」
      14:00~対談 15:30~ヒアシンスハウス現地説明

第4回 永峰富一+西出和彦  11/6(日)
     「風信子空間論 ヒアシンスハウスを巡る道造の空間認知」
      14:15~対談
      ※「ヒアシンスハウス夢まつりin別所沼」同日開催

会場:別所沼会館大会議室  13:30開場
定員:30名(先着申し込み順)
主催:ヒアシンスハウスの会
会場費・資料代:各回 1000円 会員または学生500円 (全回通し 3000円 会員または学生1500円)

予約申し込みは下記(都市建築研究所:山中)まで
 メール : lua@r9.dion.ne.jp
 電話 : 048-814-2370  ファックス : 048-814-2371
 はがき : 〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤5-8-1 都市建築研究所
Secret

TrackBackURL
→http://kntkyk.blog24.fc2.com/tb.php/2-d0108303
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。