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TEAM ROUND ABOUTの主宰により、INAX GINZAで開かれた「LIVE ROUND ABOUT JOURNAL 2009」は盛況のうちに終了した。今年は1000円の入場料をとったのだが、入場者は昨年と変わらなかったそうなので、盛況と言って良いだろう。

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今年は2人(組)づつ6セッション、合計12人(組)で行われた。11時から17時までが各15分のレクチャーに20分のディスカッション+10分間の休憩という構成で、17時半から全体ディスカッションが行われた。全体ディスカッションには、社会学者の南後由和さん、濱野智史さんも加わり、総勢20名が扇形に並ぶ。

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僕はモデレーター(司会)として呼ばれたのだが、開始の11時から、ディスカッションが終了した21時まで、10時間。ほぼぶっ続けの司会というのは初めて経験した。もっとも司会の経験自体が初めてだ。

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前回と同様、レクチャーの内容はただちに文字起こしされる。写真と共にレイアウトを行い、その日の内にフリーペーパーができあがる。ただし、同誌にはディスカッションの内容は入っていないので、当日の盛り上がりが分かるのは来場者のみだ - 文字起こしはしたと藤村龍至さんが言っていたので、後にフリーペーパーなどで読めるようになるのかもしれない。

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今回はマンガも入るようになった。単なるイラストでも、どこかからの転載でもなく、ライブで発想した2コママンガである。製作は「建築雑誌」などでもおなじみ創作漫画集団のmashcomix。レクチャーの内容が、ウィットと共に漫画の文法に、超訳されている。

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21時半に発行を終え、INAX GINZAで慰労会の後、場所を移して打ち上げ。その後半は、熱心に書き込まれたアンケートをみなで読みふける。これほどのレスポンスを受ける機会というのは、なかなか無い。感謝である。その後、昭和通りのデニーズで一同で始発までおしゃべりをして、さきほど6時に帰宅。

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皆さま、お疲れさまでした。単なる結果としての形ではなく、具体的なプロセスの多様性が開示され、そうした現在における有形・無形の《デザイン》の拡がりに、いくつかの交通が確保できたように思います。

藤村龍至さんはディスカッションが後半失敗したという認識で落ち込んでいたのだが、そろそろ回復しただろうか。40人のスタッフが自発的についてくるだけの動員力と、2人づつの巧みな組み合わせ、それに何を言われても曲げない(こともある)不屈の精神があったからこそ、こうした交通の場が成立した。それに僕も乗せられてしまったのは、確かなのだ。
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