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蒲郡市民体育センター01 蒲郡市民体育センター02 蒲郡市民体育センター03

20世紀の建築を語る上で「構造表現主義」という言葉をしばしば耳にする。通常とは違う「構造」が「表現」の主役を担う。その見本のような建物が、愛知県蒲郡市にある。
「蒲郡市民体育センター」は、石本建築事務所の設計で1968年に完成した。当初の名称は「蒲郡市民体育館」。昭和の時代にはこれほどの施設が周囲で珍しかったので、有名選手が来館したり、プロレス興業も行われた。そんな話を聞いた。

それにしてもインパクトの強い外観である。カーブを描く鉄骨の屋根を、14本の柱が引っ張り上げている。
建築通の方なら、全体のシルエットからエーロ・サーリネン「TWAターミナル・ビルディング」(1962)を連想するかもしれない。支柱はピエール・ルイージ・ネルヴィ「ローマの体育館」(1958)だろうか。
特に後者と比べると、支柱が擬人化されて見えてくる。同じ支柱くんが、あちらではドームを押し合い、こちらでは屋根を引き合っているようで、頬が緩む。
あるいは、もっと直接的に「紡織機」を連想することも可能だろう。体育館が完成した当時、蒲郡市は繊維産業で潤っていた。豊田自動織機の発祥地は、ここから北西に約20kmの位置にある。

しかし、この建物は外見だけではない、内部をぜひ訪ねてほしい。
支柱が壁の外側でがんばってくれているお陰で、すべての面にガラスがまわっている。大屋根が宙に浮いて見える。屋根がつくる中央下がりの空間が、勾配の急な観客席を居心地の良い場所にしている。
意外にも内部は大味ではない。観客がそれぞれに試合に向き合えるような空間が達成されているのだ。

蒲郡市民体育センター04 蒲郡市民体育センター05 蒲郡市民体育センター06

*「建築浴MAP」(googleマップ)で所在地を見る
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