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2009.01.02
建築浴MAP 011 ワコール麹町ビル(黒川紀章、1984)



UFOで、迎春。
世界広しといえど(あるいは宇宙広しといえど)、未確認飛行物体の形を入れた建築なんて、他に無いのではないか? ― ありましたら、ご教示を。
設計者いわく、
「ワコール麹町ビル」は、この技術と人間に対する、より記号論的レベルでのアプローチのひとつである。別のいい方をすれば、このビルは感情をもつ機械の暗喩である。非機械の機械、快楽の機械。これはドゥルーズ/ガダリのいう「機械」に近いのかもしれない。〈中略〉「ワコール麹町ビル」には江戸時代の歴史の引用とUFOが共生している。快楽の機械とは人間と機械の共生であると同時に、これは歴史と未来を共生させるというディアクロニシティと通底することにもなる。(黒川紀章「共生の思想」1986)
とのこと・・・。
黒川紀章氏、50歳の時の作。
前年の国立文楽劇場、同年の六本木プリンスホテルなどと、「ニューアカ」と「ポストモダン」(もう少しすると「バブル」も加わる)を無手勝流に味方に付けての快進撃が続く。
自分の趣味を言えば、この頃の紀章が一番好きだ。
*「建築浴MAP」(googleマップ)で所在地を見る
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