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都市の中のけもの01

江戸で最古の黄檗宗寺院である瑞聖寺。その境内にあるZAP(瑞聖寺アートプロジェクト)で、11月15日から11月24日まで「ダブルクロノス」展が開催されている(入場無料、会期中無休、11:00-19:00、最終日のみ17:00終了)。今日がオープニングだった。
展覧会を主催するのは、多摩美術大学芸術学科の長谷川ゼミ。長谷川祐子さんは、あいにくニューヨークにおり、ビデオレターで挨拶される。

都市の中のけもの03

5人のアーティストが参加した。2つの会場で2人づつペアになった展示。組み合わさって1つになるというより、ルビンの盃のごとく、どちらに意識を寄せるかによって図と地が高速で入れ替わる。そんな感覚に魅了される。
残りの1アーティストが大西麻貴+百田有希。この若手建築家が手がけた、初のインスタレーションとなる。
都市の中のけもの06

タイトルは「都市の中のけもの、屋根、山脈」。これは周りの環境とペアとなった作品と言ったらよいだろうか? 百田有希さんは「通りの反対側から見てほしい。ビルが並ぶ中でここだけ建物が無く、大木が立っているという状況を生かしたかった」と話す。
「建築の枠組みから少し出るような挑戦をしたかった」。そう語るのは大西麻貴さん。模型材料であるスチレンボードで曲面の立体物を構築している。早稲田大学の新谷眞人研究室の手で構造計算も行われた。模型のような、現物のような不思議なオブジェクトだ。

都市の中のけもの04

中にも入れるのだが、意外に広い。曲面が思いかけない眺めを(もちろん設計者は計算しているわけだが)つくりだしている。
3つの開口部で、さらに印象は複雑だ。1つは最も高く突き出た部分に開いた天窓。ロンシャンの教会やルーテル学院大学・・・とにかく建築的経験を連想させる。
2つ目は低い位置に開いた開口。のぞき込むと自然か何かの模型のよう。

都市の中のけもの05

3つ目の開口は、ちょうど立った首の位置に開いている。頭を出せば、毛深い外装のテクスチャーがパノラマとして広がる。面白かったのは、そんな人間を外から眺めた光景。まるで服をまとっているみたいだ。
人体との関係で、服から都市までスケール感を変貌させるオブジェクトなのである。日中は差し込んだ外光が鏡面仕上げの内壁に反射するという。

ただ、これも作者の嗜好の反映だが、作品はそれほど頑丈なつくりではない。
人間の中の「けもの」を呼び起こすような形・・・10日間の会期中、思わず上に乗る人間が現れないか。それだけが少し心配だ。

都市の中のけもの07
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