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ルイ・ヴィトンの「タダオ」

ルイ・ヴィトンから8月に発売されたショルダーバッグ「タダオ」が大人気。品薄が続いている(10月23日現在、E-ショッピングでの在庫なし)。
しかし、「タダオ」とはおかしな名前を付けたものである。
タダオ・・・ただお・・・忠雄・・・
私のような者の脳裏によぎるのは、あの安藤忠雄の顔でしかないわけで…。

と思っていたら、ほんとに建築家・安藤忠雄が由来と知って、びっくり。
「タダオ」が属するダミエ・グラフィット・ラインは、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞の受賞者から商品名を付けているという。
しかし、何でまた建築家?
今までに出たものを並べてみた(定価が高い順に)。
「ヨーン」・ウツソン ― 2003年の受賞者  \178,500
ルイ・ヴィトンの「ヨーン」
「タダオ」・安藤 ― 1995年の受賞者  \170,100
ルイ・ヴィトンの「タダオ」
「イオ」・ミン・ペイ ― 1983年の受賞者  \160,650
ルイ・ヴィトンの「イオ」
「レンツォ」・ピアノ ― 1998年の受賞者  \132,300
ルイ・ヴィトンの「レンツォ」
「レム」・コールハース ― 2000年の受賞者  \118,650
ルイ・ヴィトンの「レム」

バッグのデザインに、作風との関連を読み取るのは難しい。
なんとなく付けてみた、といった印象だ。
その安易さが面白くはある。特に「レム」・コールハースなんていうのは。
(日本と中国の購買力に敬意を表して、1人づつ入閣というのは、あまりに穿った見方だろう)

過去の日本人受賞者の中では、
「ケンゾー」(丹下健三)だと、ファッションブランドの「KENZO」とかぶるし、
「フミヒコ」(槇文彦)は、音が長すぎて国際的でない(フランス語だとウミイコになってしまうし)。
「ジュン」(青木淳)だと、ルイ・ヴィトン建築の立役者で、まさに適任。
ファッションブランドの「JUN」と重なるが、ドメスティック・ブランドなので問題もない。
だが、惜しいことに、プリツカー賞をまだ受けていない。
最近のルイ・ヴィトンのライン消費サイクルからすると、青木淳の受賞が先か、ダミエ・グラフィット・ラインの廃番が先か、なんて考えてしまう。
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