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吉池旅館03

おー、吉池だ、吉池!
「吉池」と聞いて反応するのは、東京の右のほうの住民だろう。
インテリ左翼だった私も今ではすっかり下町の住民、ということではなく、今は「吉池」の話題である。上野御徒町に燦然とそびえるファミリーデパート「吉池」。ビルはグラフィカルなタイル使いが楽しい。JRのホームからも望める。ちなみに竣工は東京オリンピックの年、設計は明石信道だ。
吉池旅館01

いま私たちが眼にしているのは旅館の吉池
箱根湯本でぶらり車を降りて、裏道を歩いているうちに姿を現した。量塊感がデパート「吉池」を髣髴とさせる。こちらの設計者は誰なんだろう?

吉池旅館06

5分後、われわれは紙の前掛けをかけていた。旅館吉池の1階に鉄板焼の「ステーキハウス吉池」が入っており、そのたたずまいに誘われたのだった。
吉池といえば魚の印象が強い。創業者が新潟出身ということもあって、デパートは鮮魚売り場が充実。系列の飲食店も魚を売りにしている。そんな中、肉というのは珍しい。それに鉄板焼という戦後の食遺産にも最近触れてない。テーブルに着くと、箸置きは魚になっていた。

吉池旅館02

それにしても入ってよかったと思わせる。昭和な店内。大きなガラス越しに日本庭園が見える。旧岩崎家別邸だった頃から受け継いだもので、園内には和館も残る。かつてはジョサイア・コンドル設計の和館もあった。それはいいとしても、店内にも石と緑の庭園を配しているのが大胆だ。
内外の連続がモダニズム建築の特性…というか癖なので ― モダニストが内部と外部の素材を連続させることになぜあれほどこだわったのか、よく考えると不思議だ ― これも「モダニズム」だろう。レストランの内装は、オープンから変わらないという。

吉池旅館04

多分に旅のネタとしての入店だったが、味にも大満足だった。一押しの「筑波山麓産・黒毛和牛 紫峰牛」は柔らかいだけでなく、よく熟成された味わいが舌に染み入る。ペアランチは2人で9,000円。食べ応え十分だ。しかも、ランチなのに17時まで注文できる。ペッパーをまわす様子を眺めたり、寿司屋やてんぷら屋のように会話を楽しんだりといった鉄板焼ならではのオプションが付いて・・・お値打ちである。

吉池旅館07

アメリカなんだか日本なんだかヨーロッパなんだか分からない、戦後アジアの混交の産物であるところの鉄板焼。その醍醐味が眼と舌で味わえる意外な名店。箱根で蕎麦や豆腐ではなく、もっとがっつり食べたい時におすすめである。

吉池旅館05
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