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村野藤吾展パンフ

2008年8月2日から「村野藤吾 建築とインテリア-ひとをつくる空間の美学」展が松下電工汐留ミュージアムで開かれる(10月26日まで。9月15日・10月13日を除く月曜日および8月11~18日は休館)。1930年代から80年代まで、半世紀の間、建築界の最前線で活躍し続けた「巨匠」に新たな光を当てる展覧会だ。
開催に合わせて刊行される図録に村野論を寄稿することになって、最近これくらい緊張した仕事はない。なにせ、村野藤吾である。
村野藤吾(1891-1984)の展覧会といえば、生誕100年記念として1991年に兵庫県立美術館で「村野藤吾展―イメージと建築」が催されている。また、資料が京都工芸繊維大学に寄贈されたことを受け、1999年からこれまでに9回、京都工芸繊維大学美術工芸資料館で展覧会が開かれている。開催と共にまとめられた「村野藤吾設計図展カタログ1~9」は、最新の研究成果を収めた貴重な資料である。
松下電工汐留ミュージアムから寄稿の依頼があり、今回の展覧会が「村野藤吾研究会」(会長:菊竹清訓)の提案で開催されることになったと聞いて、思わず身構えてしまう。しかし、お話を伺うと、今までとは違う村野像を提示したい、という学芸員の方の意欲が伝わる。だから、声をかけたのも、僕と同世代で親しい笠原一人さん(京都工芸繊維大学)や、隈研吾さんなのだ。それを聞いて、ひとまず安心する。しかも、村野論の第一人者である長谷川堯さんと村野さんの対談も採録されるというから本格的だ。拙稿が期待に応えて新風を吹き込めたかどうか。これはもう、読者の解釈に委ねるしかない。
図録は書籍扱いなので、一般書店にも並ぶという。カラー写真満載で、村野がコンパクトに深く分かる。これまでにない一冊は、いま刊行への最終段階を迎えている。

村野藤吾は「巨匠」にあるには違いないが、一方でキッチュな面もあったり、その自由さが現代を刺激してくれたりもする。神棚の上に置いてしまうには、もったいない存在だろう。
展覧会が、もっと村野が親しまれ、論じられ、私たちの財産と感じられるような契機になってほしい。
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