上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「Yahoo!ニュース個人」を始めました。「建築」という眼鏡で社会を見たらどうなるか、面白く読んでいただけたらと思います。

阿修羅帖001
開戦100年、建築家が描いた第一次世界大戦(「建築史家は語る」Yahoo!ニュース個人)

第一次世界大戦が始まって、明日で100年になります。
この大戦、日本ではあまり意識に上りませんが、第二次世界大戦や冷戦後の世界に大きく影響を与えた画期。文学でも、美術でも、建築でも、20世紀を調べようとすると、すぐに第一次世界大戦の経験に出会います。
1914〜18年の大戦を経て、私たちは19世紀を終え、今と地続きの20世紀を迎えたと言えるわけですが、それはいったいどういうことなのでしょうか?

伊東忠太(1867-1954)に、それを教えてもらえないかと考えました。
彼は日本で最初の建築史学者であり、築地本願寺などを設計した建築家。ライフワークといえる伊東忠太の研究を進める中で、私は彼が描いた『阿修羅帖』(1920〜21、国粋出版社)を読解することになりました
『阿修羅帖』は、1914(大正3)年7月28日にオーストリア=ハンガリー帝国がセルビア王国に宣戦布告してから、1919(大正8)年10月31日に日本がヴェルサイユ講和条約の批准に至るまで、第一次世界大戦の動向を中心に約5年3か月間の時事を、計500枚の戯画を通じて描写したもの。
膨大なので、さすがに誰も手を付けていなかったのですが、精読すると、伊東忠太の設計や行動に通じる世界観や、彼の立ち位置と時代との距離が浮かび上がってきます。
同時に、これはが日本にとっての第一次世界大戦の、最良の写し鏡になっていることにも気付きます。

そこで今日は最初の1枚、1914年7月28日の開戦を扱った「塞墺開戦」を読み解きます。
次の戯画からは、これらの人物が、くんずほぐれつの姿になり、やがて鬼に変わり、同時代の時事も絡み始め・・と、社会を変えた第一次世界大戦の多層的な経験が、伊東の描出でありありと迫ってきます。

この『阿修羅帖』シリーズ以外にも、一定の間隔で更新したいと思います。ご一読いただき、応援、ご感想などいただければ幸いです。
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。