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光嶋裕介さんの『建築武者修行―放課後のベルリン』(イースト・プレス)を読了する。昨年の『みんなの家。建築家一年生の初仕事』(アルテスパブリッシング)に続く近刊だ。
扱われているのはベルリンだけでなく、パリ、バルセロナ、ヴェネツィア・・。柔らかい筆致に身を委ねながら、さまざまな都市や建築家の本質が伝わってくる。それが自分にとってはどう映るのか、確かめに旅に出たくなる。
建築に興味を持っていて、綺麗な写真集の後に何を読めばいいか迷っているような一般の方におすすめできる。もちろん、私も確かめに旅に出たくなったから、学生や専門家が楽しめることは言うまでも無い。こんな視線を持ち、書中に巧みなスケッチを挿入する光嶋裕介という建築家への興味も、喚起させられるだろう。ただ、そうであっても、建築家の自己セールスが前面に出ていない。まだ若いのに・・。そんなことも、万人向けの良書として成立している理由なのだろう。
光嶋さんがこれまでに設計した幾つかの住宅だけで、新しい建築家の出現!なんて喋々しては軽薄に過ぎるはず。ただ、確実に言える。待ち望まれていた新しい「書き手」が建築界に現れたのだと。


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