2008.12.31
2008年の執筆一覧

大晦日なので、2008年中に公刊された書き物を一覧にしてみた。
ボールは投げられないと、返せない。
いろいろなご縁に恵まれて、今年、幅広く書けたこと、勉強させていただいたことに改めて感謝の思いがわく。
しかし、こうして見ると、2008年の査読付論文は1本だけである。
論文もさることながら、来年はもう少しオーソドックスな建築史家としての仕事を公にしていこうと思えば、ごーんと除夜の鐘。
●倉方俊輔の2008年執筆一覧(特記なきものは単著)
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2008.12.30
木下勝茂さんの事務所で忘年会

12月29日は神田司町にある同期の木下勝茂さんの事務所で忘年会。
同級生も他業種の方も交えて、話が盛り上がる。
周囲の壁には、質・量ともに充実した本がきれいに並んでいる。
だから、例えば「僕らの学生の頃は高松伸さんのような濃いドローイングが流行ってね」
なんて話題が出た時にも、さっと参考図書(『GA ARCHITECT 9』)が取り出せる。
さらにすごいのが撮影写真のコレクション。
下の中華屋から運ばせた料理で腹を満たしたら、いよいよスライド上映会の始まりである。
今回の目玉は、阪神間に位置する、あの有名廃墟の最新潜入映像。
アールデコのダンスホールの美しさ、ガラスを多用して立地を生かしたモダニズムの粋であることに感心する。都市にあったこの種の建築は、街の更新と共にほとんどが失われてしまったから、戦前の栄華を伝える数少ない建物ということになる。
しかし、傷みが激しい。ネット上にある少し前の写真と比べても、悪化している。
こうなる前に、建築学会やDOCOMOMOなどがなんとかできなかったのか・・・人ごとのような台詞だが、そう思ってしまう。
その後、イギリスの橋梁などをリクエストして、夜中の2時過ぎまで上映会と歓談。
美しい映像は、木下・萩生田建築設計事務所のホームページのGALLERYコーナーで見ることができる。解説も充実している。
2008.12.28
酷道沿いの「BULIDING K」で忘年会
一般の仕事納めは終わったが、今からが忘年会・打ち上げという方も意外に多いかもしれない。
藤村龍至さんが自作「BULIDING K」で忘年会。初めちょろちょろだと思っていたら、次々に参加者が増えて、少し顔を出そうと思っていた神保町には行かずじまい。

さて、本題とは関係ないのだが、高円寺のなかなか華やかな通りに位置する「BULIDING K」。道すがら、おむすび型の標識を確認した。
いや、こんな細い道が国道になっているとは知らなかった。
名ばかりの国道、まさに酷道!
(参考:『酷道をゆく 日本全国の「酷い国道」を走る!! 』
、「酷道 東日本編」 [DVD]
)
酔った頭でしばらく思い込んでいたのだが、国道58号は沖縄の道路だった。
隣の飲食店の看板なのだった。公共の標識と紛らわしい・・・しかし、憎めない。
「BULIDING K」のコンテクストである世俗パワーを確認した思い。
藤村龍至さんが自作「BULIDING K」で忘年会。初めちょろちょろだと思っていたら、次々に参加者が増えて、少し顔を出そうと思っていた神保町には行かずじまい。


さて、本題とは関係ないのだが、高円寺のなかなか華やかな通りに位置する「BULIDING K」。道すがら、おむすび型の標識を確認した。
いや、こんな細い道が国道になっているとは知らなかった。
名ばかりの国道、まさに酷道!
(参考:『酷道をゆく 日本全国の「酷い国道」を走る!! 』
酔った頭でしばらく思い込んでいたのだが、国道58号は沖縄の道路だった。
隣の飲食店の看板なのだった。公共の標識と紛らわしい・・・しかし、憎めない。
「BULIDING K」のコンテクストである世俗パワーを確認した思い。
2008.12.27
工事用デジタルカメラ「工一郎」
2008.12.23
編集委員会の忘年会 二年目

18時に始まった日本建築学会「建築雑誌」編集委員会は予定の21時ちょうどに終わり、地下の店で忘年会。といっても、会議後には毎回、飲んでいるのだが…。
2007年6月に始まった今回の編集委員会も残すところ、あと半年となった。2009年12月号までの特集記事の枠組みも決定。早いものだ。
そんな開放感からか「忘年会」だからか、いつもに増して話が盛り上がる。
『建築学生のハローワーク』
2008.12.21
LIVE ROUND ABOUT JOURNAL 第二弾


2009年1月31日(土)に京橋のINAX GINZAで、
今年1月に開催して好評だった「LIVE ROUND ABOUT JOURNAL」
の第二弾が開かれることになった。
今回のゲストは下記の通り。
成瀬友梨+猪熊純/寳神尚史/mosaki(大西正紀+田中元子)/
柳原照弘(ISOLATION UNIT)/dot architects(家成俊勝+大東翼+赤代武士)/
長坂常/勝矢武之(日建設計)/山崎亮(studio-L)/
原田真宏/乾久美子/石上純也/藤本壮介
前回と同様に11時のスタートから17時までの個別の議論がライブ編集され、
全体ディスカッションが終わる20時には、フリーペーパーとして発行される予定だ。
(冒頭画像は前回の「LIVE ROUND ABOUT JOURNAL」)
2008.12.11
親子・超高層ビル、本邦初


夕闇が迫る新宿副都心。靖国通りから折れて歩くと、10月に竣工したモード学園コクーンタワーが不意に姿を見せた。
数十歩を進めば、今度は右手に、丹下健三・都市・建築設計研究所(現・丹下都市建築設計)の東京都庁舎(1991)が遠望できる。周囲の超高層ビルの中にあって都庁舎は、観念が建っているようで軽快に感じられたのだが、こうなると急に古風に見えてくる。良くも悪くも、戦後の頑固オヤジの顔になる。
