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学習院大学の集い01

今年から学習院大学で非常勤講師を勤めることになった。
といっても、受け持つのは「記録保存と現代」というオムニバス講座の中で1回だけなのだが、そんな私にも丁寧な「講師歓迎会」の案内が届く。同日の打ち合わせに参加できないこともあって、出席させていただく。
会場は新しくできた大丸東京店12階にあるモダン・デザインの中華料理店「The Tokyo Phoenix」。40~50名の教授・講師陣が集う。文学部史学科の例年のしきたりだという。奥に秘めた教養を感じさせ、一般人とは少し変わった風貌で、がつがつしていない、余裕のある人々による、心穏やかな時間である。
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千ヶ滝の別荘 「千ヶ滝の別荘」©大西麻貴+百田有希

明日から27日までは「ぐるぐるつくる大学セミナーハウス」 ワークキャンプの第4回。
26~27日には大西麻貴さん、百田有希さんも参加することになって楽しみだ。

「学生ながら話題の2人だ。大西麻貴氏がメディアに初登場したのは『せんだいデザインリーグ2006卒業設計日本一決定戦』での3位入選。『図書×住宅』という題名通り、チューブ状の図書空間と住宅空間が交錯して、重なった場所が書斎や広場のスケールに変わる。…」

こんな書き出しで記事をまとめた『日経アーキテクチュア』2008年3月17日号(特別増刊号)の「今年の10人」の取材で、1月18日に初めて大西さんと百田さんと対面した。
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民家ハイブリッド01

秋田旅行の最中、とある集落で見つけた民家。
茅葺き屋根の家屋と、戦後の住宅のハイブリッドである。言い換えれば、前半分は〈歴史的な住居形式〉としての「民家」で、後半分は〈一般の人々が住む家〉としての「民家」。今和次郎が『日本の民家』を著した時には一つだった二つの意味を、一本の線の左右にあらわしたコンセプチュアルな一品。堀口捨己もびっくりの建築に出くわした。
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ホワイトロ02

昨年の5月号から『新建築住宅特集』の「近作訪問」と「時評」を担当している。2年目の最初である2008年5月号から「近作訪問」のスタイルが少し変わった。

大きな変化は、訪問対象が今までの「前月号か前々月号」から「過去6か月間」の中の1作に変更になったこと。速報性は薄れたが、その分じっくり選べるし、その間に出た批評とは違うことを書こうと思うから、「近作訪問」の批評性は増すのかもしれない。一方で、文字数は従来の約2,000字から約1,400字に減少している。
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北川原温キース・ヘリングも、私たちの世代にはなじみ深い名前だ。闇の中を行く導入部から、絵画が漆黒に浮かび上がる展示室へ。最終部の大展示室は屋根も床も大胆にカーブしている。それこそキース・ヘリングの存命時から一貫して、シュールなシーンの実現を追い求めてきた北川原さんの手法が、ここでは内容に適合している。白い箱の中に置くより、ずっとキース・ヘリングが近くに感じられる。はやく訪れて、個人美術館ならではの特権を享受したい。
外に出ると、建物を囲む木塀が浮き上がったように波打っていた。素材を生かした、というより異化したシュールなフォルム。さすが北川原さん! と膝を打ったのだが、あれは意図したものだったのか。それとも…。

*下の写真をクリックするとgoogleマップに飛びます。
  
木下くん事務所開き01 木下くん事務所開き02

大学の同期で「き」と「く」の関係だった(関係については4月16日の記事参照)木下勝茂くんが、神田司町に新事務所を開いた。昨日がそのお披露目会だった。
擁壁を利用した以前の事務所も魅力的だったが、今度はぐっと交通至便。南洋堂から歩いていったら、10分とかからなかった。日本一の古書街を自分の図書館に使えるなんて、羨ましい限りだ。秋葉原だって近い。「本場」で仕入れてきたというラーメン缶を初めて食す。ん~、微妙。
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第3回ワークキャンプ06

2007年9月に開催した前回の「ぐるぐるつくる大学セミナーハウス」については、『新建築 住宅特集』の時評欄で、以下のような文章を書いた。


9月の三連休は緑の中でペンキを塗ったり、散策路を築いたりして過ごした。
昨年「ぐるぐるつくる大学セミナー・ハウス」という有志の会を齊藤祐子さん、志岐祐一さん、北田英治さんらとつくり、以来、年2回のワークキャンプを八王子の大学セミナー・ハウスで開いている。
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