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突然ですが、今年の10月31日(土)と11月1日(日)は空けておいてください!
大阪市「生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪2015(イケフェス大阪2015)」の開催日が正式発表されました。

ikefes2015

昨年に続く、第2回目となります。
「イケフェス」とは何かというと、すでに文化財として有名なものも、これまで建築としてはあまり評価されていなかったものも含め、われわれ有識者会議のメンバーが「これは大阪らしい生きた名品だ!」と見た近現代の建築を、持っている方々や使っている方々の無償のご協力を得て、広く一般に公開するというイベントです。
公開と並行して、2日間には、さまざまなツアーやワークショップ、シンポジウムなどを開催。さまざまな建築の楽しみ方を、参加された皆さまが心の中に刻んでいただくことを目しています。

その時に大事なのは、専門家 - 市民、という二者関係になるのではなくて、あくまで「建築」を仲立ちにしながら、所有者、設計者、施工者といった方々の声を、鑑賞者と交通させることではないでしょうか。
優れた建築は、このようにして、市民に通り過ぎていた街の重層的な面白さに気づかせ、所有者や設計者や施工者に市民からの善意のフィードバックを与え、ともに一つの街に生きているという自覚を涵養し、建設的な未来の検討によってそこを稼ぎ続ける都市とする基盤を与えるはず。
北風に、太陽が勝つと信じたい。

2年目とあって、昨年公開していただいた方々も勝手をご理解いただいていて、今年のプログラムはさらに広がりそう。これは昨年、参加された皆さまが本当に熱心で、お行儀も良かったことが大きいのですが。だから、喜んで休日出勤されていた。
「なにわ」や「OSAKA」、「ケンチク」や「けんちく」を使わなくても、そのままの形で「大阪」と「建築」のイメージを書き換えられるはず。理屈ではなく楽しさから。
プログラムの発表は後日となります。ご期待くださいね。
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三信ビル

2007年2月20日に刊行した『東京建築ガイドマップ』が、2009年2月27日付で重版になった。
読者の皆さま、ありがとうございます。私のような仕事にとって、著作が版を重ねることなんて有り難く、ありがたいのです。

企画のお話をいただいた時、3つのことを申し上げました。
1つは大学院生などのお手伝いを使わずに、齊藤理さんと2人で執筆の責任を帯びたいということ、2つには1945年までに竣工したものだけでなく、戦後の建物もノミネートしたいということ、3つ目は個別解説だけでなく、地域の歴史も入れたいということ。
特に3つ目は、文章など邪魔だ、情報だけで良いと考える昨今の読者 - 自分の中にもそうした読者がいる - には受け入れにくい内容で、よく考慮してくれたと思う。

今から見ると、こんなものも載せたかったとか、こう書けば良かったという点は多い。しかし、重版なので修正はできない。そもそも出版など、そうした恥を売る行為かもしれない。
ただし、誤記については全面的に申し訳ない。売り物なので…。
出版社には以前から正誤表を載せていただいているが、その後に気づいたものもあるので、早いうちに更新したい。

刊行して2年の間に消滅した建物もある。これは齊藤さんと話し合って、個別解説で採り上げたものについては、第2版で取り壊し年を追記することにした。以下に列記して、追悼に代えたい。

三井住友銀行呉服橋出張所

○旧日本相互銀行本店(前川國男、1952、2008取り壊し)写真上
○越後屋ビル(小川千之助、1931、2007取り壊し)
○日本楽器ビル/ヤマハホール(アントニン・レーモンド、1951、2007取り壊し)
○上智大学6号館(アントニン・レーモンド+竹中工務店、1969、2008取り壊し)
○三信ビル(横河工務所、1930、2007取り壊し)写真トップ
○立教学院校宅11・12号館(J.V.W.バーガミニー、1931、2007取り壊し)
○旧中和ビル(復興助成公社、1929、2008取り壊し)
○甘糟ビル/旧織田ビル(1930、2008取り壊し)
○乃村工藝社東京社屋(清家清、1966/74、2008取り壊し)
○二十世紀浴場(1929、2008取り壊し)写真下

二十世紀浴場
forthrail ©木下勝茂

12月29日は神田司町にある同期の木下勝茂さんの事務所で忘年会。
同級生も他業種の方も交えて、話が盛り上がる。
周囲の壁には、質・量ともに充実した本がきれいに並んでいる。
だから、例えば「僕らの学生の頃は高松伸さんのような濃いドローイングが流行ってね」
なんて話題が出た時にも、さっと参考図書(『GA ARCHITECT 9』)が取り出せる。

さらにすごいのが撮影写真のコレクション。
下の中華屋から運ばせた料理で腹を満たしたら、いよいよスライド上映会の始まりである。
今回の目玉は、阪神間に位置する、あの有名廃墟の最新潜入映像。
アールデコのダンスホールの美しさ、ガラスを多用して立地を生かしたモダニズムの粋であることに感心する。都市にあったこの種の建築は、街の更新と共にほとんどが失われてしまったから、戦前の栄華を伝える数少ない建物ということになる。
しかし、傷みが激しい。ネット上にある少し前の写真と比べても、悪化している。
こうなる前に、建築学会やDOCOMOMOなどがなんとかできなかったのか・・・人ごとのような台詞だが、そう思ってしまう。

その後、イギリスの橋梁などをリクエストして、夜中の2時過ぎまで上映会と歓談。
美しい映像は、木下・萩生田建築設計事務所のホームページのGALLERYコーナーで見ることができる。解説も充実している。
江戸東京たてもの園_建物と夏

あと会期が3日、という時になって書くのも何だが、江戸東京たてもの園で開かれている「特別展 日本の建物 建物と夏」は面白かった。
東京・小金井市の江戸東京たてもの園は今年、開館15周年。それを記念して2008年度に4つの特別展が開かれる。
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THE ARCHETYPE04

自転車置き場として生き長らえていた戦前モダニズム建築が、飛ぶ鳥を落とす勢いの芸能事務所のオフィスに生まれ変わった。
DOCOMOMO100選にも選ばれている旧四谷第五小学校(1934)が吉本興業グループ東京本部として今年4月から使い始められたことは、快哉を叫びたくなる今年の出来事だ。その改修設計のプロセスを追った写真集が刊行された。
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JAビル03

建築の見学会が続く。今日は「建築解放区」と題したイベントで、3つの建物を解説しながら巡った。国際建築家連合(UIA)2011東京大会関連事業として5月15~17日に行われている建築・都市関連の催しが「open! architecture ― 建築のまち・東京を開放する」の一環だ。

1つ目は、11時からの山梨中央銀行東京支店(徳永庸、1931)。多くの銀行が立ち並ぶこの界隈だが、バブル期に古い建物の解体と高層化が進行し、昭和初期の建築のまま営業しているのは、この山梨中央銀行東京支店だけ。
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学士会館 神保町シアタービル 矢口書店・古賀書店

『東京建築ガイドマップ―明治大正昭和』をエクスナレッジで出版してから、早いもので1年経つ。
いくつかの誤記を残してしまったことが残念だが、本の枠組みと内容には満足している。だから、褒められると素直に喜んでしまう。
この間も、とある大学の公募面接で、キーマンの先生に「教科書に使いたいほどだ」とのお言葉をいただいて、嬉しかった。公募には落とされたけど・・・。
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