長期館照明器具01

教えている専門学校ICSカレッジ・オブ・アーツの研修で八王子セミナーハウスに行ったところ、盛況だった。平日なのに宿泊施設はほぼ満員。会議室なども埋まっていた。
夏休みということもあるが、セミナーハウスの利用状況が改善しているという噂が真実みを帯びてくる。客単価が上げられる「さくら館」は、その意味で貢献しているだろう。
既存の建物のメンテナンスも、ここ1・2年で活発化してきた。象設計集団の創設メンバーの一人となる富田玲子さんがU研究室で設計を担当して1970年に竣工した《長期館》など、外壁を塗り替えて、ぐっと良くなった。
しかし、良いことばかりでもないのだ。
大学セミナー・ハウス本館

年2回のペースで行っている大学セミナー・ハウスのワークキャンプ。秋は9月19日(金)・20(土)・21日(日)に開催することになった。
建築をつくること、使い続けること、解読することの意味を楽しく考えていく3日間。今回も人と人、建築と建築、場所と場所を「ぐるぐる」と連ねていきたいと思う。
毎回、さまざな大学、大学院、専門学校の学生や社会人の方が参加されている。お問い合わせ、お申し込みは「ぐるぐるつくる大学セミナー・ハウス」のホームページまで。
では、前回までの「あらすじ」と今回の予告を少し。
千ヶ滝の別荘 「千ヶ滝の別荘」©大西麻貴+百田有希

明日から27日までは「ぐるぐるつくる大学セミナーハウス」 ワークキャンプの第4回。
26〜27日には大西麻貴さん、百田有希さんも参加することになって楽しみだ。

「学生ながら話題の2人だ。大西麻貴氏がメディアに初登場したのは『せんだいデザインリーグ2006卒業設計日本一決定戦』での3位入選。『図書×住宅』という題名通り、チューブ状の図書空間と住宅空間が交錯して、重なった場所が書斎や広場のスケールに変わる。…」

こんな書き出しで記事をまとめた『日経アーキテクチュア』2008年3月17日号(特別増刊号)の「今年の10人」の取材で、1月18日に初めて大西さんと百田さんと対面した。
第3回ワークキャンプ06

2007年9月に開催した前回の「ぐるぐるつくる大学セミナーハウス」については、『新建築 住宅特集』の時評欄で、以下のような文章を書いた。


9月の三連休は緑の中でペンキを塗ったり、散策路を築いたりして過ごした。
昨年「ぐるぐるつくる大学セミナー・ハウス」という有志の会を齊藤祐子さん、志岐祐一さん、北田英治さんらとつくり、以来、年2回のワークキャンプを八王子の大学セミナー・ハウスで開いている。
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いよいよ、来週末の4月25日(金)・26日(土)・27日(日)は、東京・八王子の大学セミナーハウスで毎年2回行っている「ぐるぐるつくる大学セミナーハウス」 ワークキャンプの第4回が行われる。

緑の中で、みんなで場所と素材に触れて、次の建築を生み出すきっかけにしようという、このワークキャンプ。お楽しみ企画の一つである「夜話」に、今回は平田晃久さんをお招きする。
※2008.4.10追記 「Ahaus」最新号の注文がホームページで可能になりました。

AhasNo6

雑誌「Ahaus」(アーハウス)を知っている方は、モダニズム建築通だ。
青森市で編集・発行されている建築の雑誌。毎回、青森のモダニズム建築に焦点を当てた特集で、通をうならせる。
この雑誌がすごいのは、あか抜けた体裁でありながら、オリジナルの情報で構成されているところである。これまで光が当てられていなかった建築や、知らなかったエピソードを盛り込むことは、労力がかかる。なので、「あか抜けた建築の雑誌」が情報の〈生産〉ではなく、どこかに載っていたあれやこれを見栄えよく組み合わた〈消費〉に向かうのは、しごく当然なのだが、「Ahaus」はそうではない。
「愚直」を言い訳にしない愚直さに、頭が下がる。

1年ぶりとなる第6号の特集は「今和次郎と吉阪隆正 ― 師弟のまなざしと青森の都市・農村・雪」。
大学セミナー・ハウスものがたり(2)から続く

入口@大学セミナー・ハウス

くちばしのように突き出た庇をくぐり、真鍮製の渦巻きドアノブを押して中に入る。1階にはロビーと事務室があり、利用者はまずここで手続きを済ませる。吹抜けにせり出した階段を登っていくと、館長室や会議室のある2階を過ぎて、3階のラウンジに出る。居心地の良い不均質さは、規則的でない窓の配置や床の高さの違いから生まれている。最も目立つ場所に、手の込んだ階段がある。鉄製の立体トラスの上に木製の踏板、鉄製の側柵が立ち、太い木製の手すりが載る。下はガラス張りで、1階まで見下ろせる。

ロビー@大学セミナー・ハウス