
きのう注文した「Mac OS X Leopard」
封を切ると、四角い星空に紫色の銀河が現れた。ホログラムのようなパッケージの真ん中には、高らかに「X」の文字。なんか、Xbox、みたいだ。iPodのスマート&クールがmacの本質だと勝手な親近感を抱いていると、「あぁ、彼もアメリカ人だったのね・・・」と冷水を浴びせてくれる。
けれど、インストールしてみると、大満足。
先日、初めてお会いした方は、名刺交換を終えると開口一番に、
「ところで、ブログ更新しないんですか?」
久しぶりに再開した旧友は、
「稲門建築会特別功労賞なんて、大家みたいな名前の賞をもらったなっ(笑)」
編集者に本の締切りに追われていて、と話すと、
「2月発売なのに、間に合うんですか?」
みんな、なんで、知っているんだ??
9時5時で、再履修の学生の監督当番である。
本を読んで、結果として生まれた自分の考えを3000字ほどでまとめてください。
自分しか言えないことを、誰が読んでも分かるように書くことを目指してね。
その考えが建築やインテリアにまったく無関係でなければ、選ぶ本はなんでもいいです。
という内容の「意見文」の課題が未提出なので、それをやってもらう。
熱心にメモをとっていたので、どんな本でどんな方針で書こうと思っているかを話してもらったのだが、どうも様子が変だ。
本を見せてもらうと、新書・・・お、なかなか良いのでは。
カバーをとると、アラン・チャン ・・・ですか…。
現れ出た本に1分程で目を通すと、唖然。
羞恥心は絶対的なものではなくて、共同体の中で維持するための総体的なものであって、昔の「セケン」から、多様化した現在の「狭いセケン」へと変わったから、「ジベタリアン」(すでに懐かしい)が生まれた、という読み捨てのコラムくらいの内容で、一冊を書き上げてしまえるのがスゴイ。
むしろ、学者さんの「羞恥心はどこへ消えた?」という社会学的考察のサンプルでは?
しかし、今気づいたのだけど、「唖然」って、使ってOKなのだろうか?
口当たりのいいキャッチコピーは、カモを狙っているのかと、疑ってかかったほうがいい。
奥付や参考文献の書き方に目を光らせるといろんな情報が読みとれる。
などと、都会に娘をやる母のごとく言い聞かせて
街に送り出すと、しばらくして、ちゃんとした本を選んで帰ってきた。
羊の皮の狼が多い今、向学心に燃えた若者は大変だ。
Amazonで本をごっそり買って読んでいる。
ほとんどは建築と直接、関係のないもので、
たとえば1年ほど前に出た新書
三井誠『人類進化の700万年 ― 書き換えられる「ヒトの起源」』
(講談社現代新書、2005)は、刺激的だった。
文章が分かりやすいのが、美点の第一。
そして、現時点でわからないことを「わからない」とはっきり書いているのが、美点の第二。
だから、読み手は、自分たちが人類の来歴が書き変わりつつある現場にいるのだ
という実感を労なくして得ることができる。
著者は京都大学理学部を卒業した後、読売新聞に入社し、科学関係の記事を担当している。
「サイエンス・ライター」の必要性を教えてくれる本だ。
人類の進化は、4つの数字がキーになっているらしい。
以下に忘備録代わりのまとめを。
《700万年前》人類がアフリカで誕生(ここからホモ・サピエンスに続く流れがチンパンジーから枝分かれ)
「直立二足歩行」と「犬歯の縮小」という特徴を獲得。ただし、その理由については諸説あり、分かっていない。
《250万年前》脳の大型化の流れが始まる(ここからがホモ族)
「道具の使用」=石を砕いて石器をつくり、石器を使って動物の骨から肉をはぎとって食べるようになる。
→ やがて(180万年前に)アフリカを出て、比較的短期間(20万年)でアジアにまで進出
→ 食物が高エネルギー化したことで、脳の大型化がさらに進む
→ 火の使用(80万年前?)、狩猟の開始(40万年以上前)
《20万年前》現生人類がアフリカで誕生(ここからがホモ・サピエンス)
知力に優れたホモ・サピエンスが生まれ、再びアフリカを出て地球中に拡散。
その他の種(ネアンデルタール人、ジャワ原人、北京原人など)は、現代に何の遺伝子も残さず絶滅。
《7万5000年前》象徴を扱い始める
この頃の刻み目が入った土片、穴の空いた貝殻などが出土。
ここから人間の身体的な能力は現代人と変わりない。違いは象徴による知識の蓄積だけ。
→ ヨーロッパで3〜4万年前の彫像、壁画、楽器などが発掘。
→ 言語の使用、農業・牧畜の開始、都市文明の誕生…
仕事とは無関係な、興味の針の振れに任せての読書は楽しい。
これが無かったら、「趣味」を仕事になんてできないし、
仕事がなければ、こわくてこんなことはやってられない。









